第15回精神科専門医試験 個人的解答(案)

こんにちは。当サイトを運営する、第16回精神科専門医試験を受験する予定のやっくんと申します。

精神科専門医試験第15回の解答を、暫定で一部作成してみました。

出来の悪い管理人が勉強しながら作成しているため、エビデンスレベルは低いのでご容赦ください。結構ミスも見つかるので随時内容は更新します。コメントがあれば教えてください。(R6.8.20 いくつか初歩的な入力ミスや、私の誤りがあったので、修正しました。)1-15は、すえんどん先生が素晴らしい解説を作成されているため、省略します。

一応過去6年分は何周か回しているので、過去問が効くなと思った問題には過去問ゲーとコメントを残しています。明らかに無理ゲーな問題もありますが、例年、結構な頻度で似た内容が問われています。ぜひ過去の年度の問題を復習してください。

  1. b
  2. a.b
  3. d,e
  4. c,e
  5. b,e
  6. a
  7. a,d
  8. b,d
  9. d,e
  10. a,e
  11. b
  12. b
  13. b,c
  14. b,d
  15. a
  16. a,c 情動脱力発作は意識は清明。昏迷状態は意識混濁を伴わない。
  17. a,e アルコール依存の受診率は5%程度 飲酒量はアメリカ10L、日本8L程度 若年者の飲酒率は減少傾向
  18. b,d DM神経障害にはサインバルタが適応 添付文書参照
  19. e ご褒美を与える行動療法 トークンエコノミー 過去問頻出。
  20. d  過去問参照。
  21. b 確信が持てないが、他の選択肢は明らかに誤っていると思われる。。
  22. d 
  23. b  おそらくhump&spindleでK complex? なのでStage2か。詳しい人教えてください。
  24. a,d 過去問参照
  25. b,d 過去問参照
  26. d 急速交代型のリスクは甲状腺機能低下症。過去問でも頻出。
  27. c,e 
  28. b 被影響体験など、統合失調症症状がある場合は妄想性障害は否定的。
  29. d?b? ICD-10 診断基準(放火癖)参照。。DSMでは知的障害によるもの、認知症、物質使用障害によるとは区別されると記載あり。ICDでは統合失調症などによる体験によるものは区別される。これだとbやd.eも正答になりうると思われるが…。割れ問
  30. c,e 過去問。
  31. b,d 過去問。
  32. c ICD-10のF20.5参照
  33. d,e 動機づけ面接では積極的な直面化はしないとされている。基本、重症者へは断酒が絶対適応だが、どうしても断酒に応じない場合は節酒治療も検討されると言われている。でも、基本的に最終目標は断酒です。
  34. c,e (援助つき雇用はまず就職し、一般就労への定着を支援する。準備訓練などを設けない。ACTでは入院期間の短縮が期待される)
  35. c,e 過去問ゲー
  36. b,e 近年頻出のrTMS。rTMSは中等度以上のうつ病に適応 精神病や緊張病性の症状がある場合は適応にならない。薬物療法なしにいきなり第1選択にはならない rTMS治療指針を必読のこと!(タイプミスあり修正)
  37. c,e 過去問参照。EPDSは身体症状に焦点を当ててはいない。実物をご参照ください。
  38. d dはどちらかというと社交恐怖では?
  39. a,c 若年はリスクになるはず。教育歴が高い、抽象思考が高い方がリスクになる。過去問意外に文献は見つけられず。すみません。
  40. c,d cは添付文書参照。抗精神病薬の方が効果は早いです。リチウムは効果が追いつくのに10日ほどかかると言われています。
  41. a,d 判定医になるためには色々と条件(出典:厚生労働省資料)があり、単に指定医だけというわけではない。
  42. b,e  場面緘黙症に関する問題。言語障害はないのが前提。自宅では普通に会話する。社交恐怖があることが多い。
  43. a,b  腎排泄の薬について。過去問ゲー。
  44. d 過去問ゲー。小児のADHDはビバンセが追加されて4種類が適応。(タイポあり修正済)
  45. d,e 度々問われている過去問ゲーの要素。MDIの生涯有病率は10%もなく、国際的調査では、双極Ⅰ型障害(双極症Ⅰ型)、双極Ⅱ型障害(双極症Ⅱ型)の生涯有病率はⅠ型0.6%、Ⅱ型 0.4%であった。双極症ガイドライン参照。bは14回26でもバツでした。
  46. c,e 保険適応の薬剤であることを考えると、消去法的にこれになるでしょうか?
  47. d  ICDの性嗜好障害に含まれるのはd以外でした。
  48. a 2023年双極症ガイドラインの「心理教育のミニマム・エッセンス」参照。
  49. a,d 過去問ゲー。(タイプミスでeになっていたので訂正)
  50. b 過去問ゲー。
  51. d,e 
  52. a アルコール幻覚症は、意識清明であるにもかかわらず出現する。
  53. e 精神保健指定医の職務一覧は右記資料をご覧ください。参考資料
  54. b,e b,eはFTDではなくDLBやADなどに特徴的なはず?幻視や視空間認知は後頭葉。FTDの特徴と矛盾しないと思われる。
  55. c 過去問ゲー。
  56. a  1987年の精神保健法で精神医療審査会が新設されました。資料(厚生労働省) a以外は正しいです。この辺の法律関連は過去問頻出。
  57. b,d cはBPDか。eの強烈な自尊心というのは誤りで、回避性は自尊心は低いはず。aも誤りで、関心がないわけではないはず。赤本p192 10回058参照。
  58. b? アルコール離脱評価尺度参照。
  59. a,c
  60. a,d?
  61. a? 和訳:a:繰り返す失神/b 変動する認知/cレム睡眠行動障害/d繰り返す幻視/e自発的なパーキンソニズムの中核症状 aは中核的特徴ではなく支持的特徴。aが誤りと考えます。
  62. b,d B型は雇用契約を結ばない。就労移行支援の期限は2年だが、延長も可能。
  63. b? eは誤り(過去問参照)
  64. b,e 覚醒剤の離脱は食欲亢進。 メモ:身体依存は抑制性薬物で起きる。 精神依存は薬物依存の不可欠の要素。
  65. a,c 過去問ゲー。
  66. c 信書発受の非制限。
  67. c,e TPHAは治療効果判定には役立たないことは過去問でも頻出。 グロブリン低下は間違い。
  68. b,d パニック障害の特徴は誘因なく発症する点。社交恐怖や広場恐怖、強迫性障害などでもパニック発作は起こる。
  69. c,e 
  70. d aは低下の誤りだと思います。NMDA受容体拮抗薬は、陰性症状の発現をもたらしうる。出典
  71. c 過去問(赤本p11)参照。頻出です。
  72. a,c ? 自信がありません。
  73. bd? a? ICDには、「完全で全般化した健忘はまれ」との記載あり。自信ありません。
  74. a,c 妊娠中にリチウムは禁忌。
  75. a,d 過去問ゲー。
  76. b,d  BDZやバルビツール系はGABA受容体に作用します。
  77. a,d 自殺は男子に2倍多い(10回053 赤本p133参照)
  78. d,e 作業療法士、PSWは含まれている。
  79. b 高齢者の方がリスクが高い。TDに対して抗コリン薬はなるべく避ける。
  80. a,b.
  81. d,e
  82. c.e
  83. a.c? すみません。自信なし
  84. b,c? すみません。自信なし
  85. b,e 喫煙はCYP1A2誘導により抗精神病薬の血中濃度を下げることがある クロザピンなどが有名でしょうか。カルバマゼピンは併用で減弱することがあると添付文書に記載あり
  86. b,c クロミプラミンもQT延長には禁忌です。
  87. b,d ウィスコンシンは保続の、リバーミードは日常記憶の検査 かな拾いテストは遂行機能系の検査。このタイプの心理検査問題は頻出なので過去問要参照。
  88. b,d?(自信なし) 若年発症が多い。DSMの持続性抑うつ症では成人は2年以上持続すると記載されている。eはICDにも記載されており、正しい。
  89. a,e 参考 
  90. c,e 
  91. c,d? 解離性幻聴、憑依、ガンザー症候群は解離で見られるはず。ガンザーも解離の一つのはず。
  92. 1)c-2)a,d
  93. 1)a,b- 2)b,d  肥満があるから?おそらく代謝性の副作用の多いメジャーを避けるような意図かと。自信ありません。
  94. ?1)a,d -2)a,c? ラピッドサイクラー。保険適応的にはa,cか?ただ、躁病エピソードへのガイドライン的にはRISもありうるでしょうか?
  95. 1)b,c 2) d,e
  96. 1) a,d 2)a
  97. 1)d,e2)a,d? (1)は正誤の選択を勘違いしていたため修正 b,cは正しい。)
  98. 1)a,b 2)a,d
  99. 1)c,d 2)c,e? 強迫性パーソナリティ障害? 2)aは必ずしも間違いでないのでは?bは少なくとも現時点では適応ではなさそう。そう考えるとc,dか? eは・・・現状、上手くいっていないのでそれを保証して無闇に強化するのは良くないのでは?
  100. 1)c,d 2)a  おそらくタモキシフェンによる抑うつ。医師国家試験でもあったように、まず侵襲性の低いものがファーストチョイスです。ルンバールは髄膜播種などの鑑別?でも急性精神錯乱などでもなく、うつ症状を疑う状況で、いきなりルンバールはちょっとありえないです。性格検査も言わずもがな。低活動性せん妄を除外し、低侵襲の検査を優先すると考えるとまずは脳波ではないか。パキシルはCYP2D6阻害により タモキシフェンの代謝を阻害し、効果を減弱するので要注意。

みなさん、合格を目指してお互い頑張りましょうね。誤りがあったら、ぜひ教えてくださいませ。

勉強お疲れ様です。

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この記事を書いた人

大学病院勤務の20代精神科医。市中病院で初期研修後、大学にて精神科後期研修3年目。ブログ運営が趣味(3サイト運営中)勉強を兼ねて、精神科の知識やネタについてアウトプットしていきます。

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