【精神科医が解説】フレゴリの錯覚とは何か?

目次

はじめに

こんにちは。精神科医ブロガーのやっくん(@mirai_mental)です。

この記事では、精神科領域での病名用語「フレゴリの錯覚」というものについて解説していきます。

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「フレゴリの錯覚」について精神科医が解説!

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フレゴリの錯覚とは

「フレゴリの錯覚」とは、簡単にいうと、「特定の誰かが、様々な人の姿に変装して自分の前に現れている」と思い込んでしまう妄想のことです。

「替え玉妄想」が出現する「カプグラ症候群」などと並んで、妄想性の人物誤認症候群(delusional misidentification syndrome, DMS)のひとつとされています。

最初に報告されたのは、フランスのP. クールボンによって報告された27歳の統合失調症の女性の例。

彼女はパリに住んでいましたが、パリの劇場で目にしていた2人の女優が、医者や友人、さらには通行人といった身の回りの人物に変装して、自分を追跡していると訴えたのです。(Langdon, Robyn et al. 2014)

「フレゴリ」という名前は、変装を得意としたイタリアの舞台俳優レオポルト・フレゴリの名前から来たものだそうです。

こうした妄想は、統合失調症などの他に、脳血管障害や認知症などの器質性の精神障害(脳に損傷や変性が起こることで起こる精神障害)の患者さんでも起こることが報告されています。

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参考動画

筑波大学のYoutuber精神科医、松崎朝樹先生の動画にも短くまとめられているのでご紹介しておきます。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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この記事を書いた人

大学病院勤務の20代精神科医。市中病院で初期研修後、大学にて精神科後期研修3年目。ブログ運営が趣味(3サイト運営中)勉強を兼ねて、精神科の知識やネタについてアウトプットしていきます。

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